『魔法使いの杖』と聞いて何を想像されますか? 実は店の近くにあるBARの名前なんです。裏通りにあるこのお店を友達が偶然見つけ、昨日初めて連れて行ってもらいました。ご年配の女性がやっておられるのですが、なんとこの方、他に絵本に関わるお仕事をされているとかで絵本談議に話が弾む弾む。絵本が好きだからこの店名かと思いきや、違いました。昔弟さんをご病気で亡くされた時、自分の無力さを痛感されたそうで、「辛い目に合っている人を助けられる人になりたい」という想いから、魔法使いの杖を持ちたいと願われたそうです。軽い考えで店の名前を付けた私は、ただただ頭が下がりました。
★とんとんとん!だれかな?(1才から)
ミカエラ・モーガン・文
デイヴィッド・ウォーカー・絵
ひがしかずこ・訳 岩崎書店
今日は一人でお留守番。すると「とんとんとん!」とドアをたたいて、いろんな動物たちがやってきます。でも私が待っているのは…。ドアをめくる楽しみがつまった仕掛け絵本です。最後にやってきたのは誰でしょう。ラストも素敵な絵本です。
★ぼく つかまらないもん!(3才から)
マーガレット・ワイズ・ブラウン・文
長野ヒデ子・絵
なかがわちひろ・訳 あすなろ書房
長年読み継がれてきた傑作絵本が日本人画家の絵で生まれ変わりました。ある日遠くへ行きたくなったうさぎのぼうやをお母さんが追いかけます。どんな逃げ方をしても追いかけると言う親子のやり取りには愛がいっぱい。子どもが安心できる絵本です。
★ぼくとクッキーの なかなおり(4才から)
かさいまり・作 ひさかたチャイルド
ぼくとクッキーはとっても仲良し。だけど今日、けんかをしちゃった。遊ぶ約束もしてるけど、ごめんねなんて言いたくない。でもでも…。大切な友達とけんかをした後の複雑な感情が実にうまく描かれています。子どもだけではなく、大人も一緒だなぁと感じる絵本です。
★ポストがぽつん(5才から)
北川チハル・文 小池アミイゴ・絵 アリス館
生き物たちがポストにお手紙を入れると、海へ空へ、宇宙までにもお手紙が届きます。どうやって届くのかはこの絵本を読んでみてください。長年使われず、深く眠っていたポストが、お手紙を入れてもらったとたんに目を覚まします。誰かの役に立つことへの喜びを感じます。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)