世の中には素敵な人がたくさんいますが、私の友達に《なぜか素敵に思える人》がいます。例えば、息子の中学の卒業式の朝に「お母さん、ぼくの制服がない」と言われ、「しもた!クリーニングに出してた!」と思い出し、旦那さんが朝からクリーニング屋さんのシャッターを叩きに行ったとか。また例えば、図書館で借りた本が見つからず、家中を必死で探しても見つからず、とうとう諦めて夕ご飯の支度を始めたら…冷蔵庫の豆腐の下から出てきたとか。それでも明るく楽しく生きている友達のことを、最近しみじみと素敵な人やなぁと思います。歳と共に《素敵》の定義は変わるのかもしれません。
★ちょう にっこり(0才から)
アキヤマヒカル・文 あきやまかぜさぶろう・絵 白泉社
リンゴやバナナやカメレオンなどが大きく色鮮やかに描かれている色と形を楽しむ絵本です。背景を白と黒で描き分けて、そこにくる色がどういう印象になるかを意識して作られているように感じます。隣にくる色や組み合わせによって見え方は変わるのです。
★おはなみくまちゃん(3才から)
シャーリー・パントレー・文 デイヴィッド・ウォーカー・絵
福本友美子・訳 岩崎書店
桜が満開になったのでお花見に出掛けたくまちゃん達。おべんとうと一緒に綺麗な凧を持って行きましたが、春風が吹いて凧と共にくまちゃん達までふわりふわり。心がぽっと明るくなるような優しさあふれるお話です。子ども達の心も解放されるといいな。
★さくらがさくと(4才から)
とうごうなりさ・作 福音館書店
桜の木と人との関りが見事に描かれている絵本です。小さな小さな蕾の時期から開いて散って青葉に変わるまでの様子が美しく描かれているだけでなく、その場所で暮らす人々が桜の様子によって行動を変えていきます。桜が人に及ぼす影響は素敵です。
★おまえうまそうだな さよならウマソウ(5才から)
宮西達也・作 ポプラ社
ティラノサウルスとアンキロサウルスの子どもウマソウの涙の別れから20年が過ぎました。その二人が再び出会います。そして今度は二人に本当の別れがやってきます。我が子がいないティラノサウルスですが、こんな形で命を繋いでいるのですね。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)