15年前から毎年夏と冬にいろいろな保育園さんでブックフェアをやらせていただいています。先生方からリクエストいただいた絵本と私のおすすめの絵本(0歳から5歳)を、90~100種類持参してホールに並べると絵本屋さんに早変わり。お迎えに来られた保護者と共に子ども達は自由に絵本を選んでくれます。
昨日行った保育園さんで最初に耳に飛び込んできた元気な子どもの声は「この絵本、なつかしー!」でした。「おまえ何歳やねん!」と心に中で突っ込む私。買ってもらいたい絵本をしっかりと胸に抱きしめる子どもに「ほんまに、それでええんやな!」と脅すお母さん。これまた心の中で吹き出す私。気持ちわかります~。本当に幸せな光景だらけでした。
★とんとん ももんちゃん(あかちゃんから)
とよたかずひこ・作 童心社
15冊も続くシリーズの最新刊です。ももんちゃんが歩いていると、うさぎさんが泣いていました。「いっしょに ここに いてあげるね」という言葉と共に優しく背中をとんとん、よしよし。なんて優しいんでしょう!傷ついた心を癒してくれる愛にあふれた一冊です。
★ノラネコぐんだん おすしやさん(2、3才から)
工藤ノリコ・作 白泉社
これまた大人気シリーズの絵本です。8匹のノラネコぐんだん達がお寿司を盗もうと知恵をしぼりますが…。結局最後は罪滅ぼしという楽しいお話です。自分が欲しいものを何とか出来ないかと思う気持ちと失敗に、子ども達は共感し安心するのだと思います。
★おなかのこびと(3、4才から)
よしむらあきこ・作 教育画劇
食べすぎや飲みすぎ等がどうしていけないのかを『おなかのこびと』を使ってうまく表現した絵本です。身体の成長のためにも正しい食べ方は大事ですよね。この絵本を買ってもらった子どもは「ぼくのお腹にもこびといるよな?お母さんもいる?」と言っていました。食べるから出すまで、絵で説明されているから理解もしやすいです。
★オバケや(4、5才から)
富安陽子・文 鈴木のりたけ・絵 小学館
『オバケや』とはオバケを売るのではなく退治してくれる人のことです。手にはしゃくじょう、腰にはひょうたん、背中にどっさり壺をかついでいます。どうやってオバケを捕まえるのかはこの絵本を読んでください。絵本を通して幼い時期に面白い体験をすることは喜びの貯金です。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)