「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」
『踊る大捜査線』での主人公青島(織田裕二)の有名なセリフですが、心底共感してしまいます。国のコロナ対策に関してのみならず、家庭においては家族にさえ思ってしまう時があるのではないでしょうか。「あんた、子育ての現場を知ってんの?!」と。 先日テレビで初めて映画『Fukushima 50』を見ました。原発事故の現場で働いておられた方々の大変さは私の想像を絶するものでした。あの現場の方々のおかげで今の生活があるという事が胸にしみ涙が止まりませんでした。現場を知らずに指示を出す人達には腸が煮えくり返りましたが、現場の人達には感謝しかありません。私は昔から現場で頑張っておられる人達が好きなので、子育ての現場を見失わないようにしたいと思う今日この頃です。
★たいこ(乳児から)
樋勝朋巳・作 福音館書店
犬が太鼓をたたいていると、男の子やカエルたちが順番に仲間に入れてとやってきます。いいよ!と仲間は増えていきましたが…。
「トントン ポコポコ ペタペタ」など、ほとんどが太鼓をたたく音でお話が進んでいくのですが、これが面白い!この絵本はぜひみんなで一緒に声を出して読んだ方が楽しいです。最後はまるで祭りのようです。
★みち(3才から)
さいとうしのぶ・作 ひさかたチャイルド
はるちゃんが木の枝で地面にかいた道が、どんどんひとりでにのびていきます!のびていく道をはるちゃんが追いかけるという、この発想がワクワクするのですが、追いかける途中にパン屋さんがあったりジュース屋さんがあったり、川にはワニまでいるのです。でも最後にいたのは…。お散歩に出掛けたくなる一冊です。
★くすのきだんちのねむりいす(3、4才から)
武鹿悦子・文 末崎茂樹・絵 ひかりのくに
くすのきだんちの前庭にあるロッキングチェアに座ると、なぜかみんな寝てしまいます。最後に座ったこぶたくんも眠ってしまいましたが、このこぶたくん、誰が呼んでも起こそうとしても全く目を覚ましません。こぶたくんが目を覚ましたのは…。これなら私も目が覚めそうです(笑)
★のはらひめ(5才から)
なかがわちひろ・作 徳間書店
こんな私でも子どもの頃お姫様に憧れたことがあります。男の子だった憧れるのではないかと思うのですが、この絵本を読んだ後はどうなるでしょうか?
夢や憧れに挑戦することは、今の自分を受け入れていくことになるのだと、この絵本を読んで感じました。でもこんな大人の説明言葉抜きで、大切な事を表現している絵本は本当に素敵です。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)