ある園長先生が通信に書いておられました。『園庭で子ども達を見守ってくれている老木にも、毎年やってくる鳥たちにも、それぞれ営みを重ねた言わば「伝記」があるのだと思います。私たちは毎日の生活を通して、結果としてそれぞれの自分の伝記の新しいページを書き加えていきます』と。胸に響く文章でした。今年も1月が過ぎましたが私は何を書き加えたかなぁ。仕事した、本読んだ、映画観た、家飲みで飲みすぎた。うーん、パッとしません。いや違いますね。無事で過ごせているという大切なことを忘れていました。『2022年1月とりあえず無事』と自分の伝記に書き加えておこう。
★おやすみわんちゃん(2才から)
なかむらみはる・作 偕成社
1わんこ、2わんこ、3わんこ。犬を数えるおやすみ絵本です。が…これで子どもが眠るとは思えません。そんな楽なことあるはずがない。なので寝る前に読むのではなく普段に読んでください。「1わんこ。わん!2わんこ。わん、わん!」と声を出し合って読むと楽しいですよ。
★デリバリーぶた(3才くらいから)
加藤保ミ・作 偕成社
いつでもどこでも食べたいものを届けてくれる「デリバリーぶた」。海の上でも山の頂上でも、むかしむかしのおじいさんにまでも、時空を超えて配達してくれるのです。自転車で!一見ふざけたお話のように思われるのですが、読み終えたらあたたかい気持ちになり希望さえ感じました。
★しっぽや(3、4才から)
ななもりさちこ・文 大島妙子・絵 こぐま社
公園に屋台でいろいろなしっぽを販売している「しっぽや」が現れたらあなたは買いますか?傘もさせるし背中もかけるしっぽですよ。楽しいファンタジーかと思いきや、このしっぽや、ただ者ではありませんでした。しっぽやが悪者なのか?人間が愚かなのか?やっぱり楽しい絵本です。
★みどりいろのたね(4、5才から)
たかどのほうこ・文 太田大八・絵 福音館書店
30年以上も読み継がれ、子ども達に愛されている一冊です。緑色の種と一緒に緑色のあめだまも間違えて土に埋めてしまったまあちゃん。あめだまは土の中で種たちになめられて…。子どもの日常に潜んでいるファンタジーが見事に物語になっています。絵本から童話への橋渡しにもおすすめです。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)