長年にわたってお話会をさせてもらっている保育園があります。3才から5才の子ども達ですが、まあ元気元気!大声を出さないといけなくなって翌日は喉が痛くなることも。先生方を尊敬します。
そんな中でごくごく稀に私を好きになってくれる子がいます。先日もいきなり真顔で「ぼく、花田さんのこと好き!」と言われ、男子から久しくそんな言葉を言われた事がない私は、一瞬『ここはどこ?あなたは誰?』状態に陥りました。しかしすぐ我に返って「私も好きやで!」と言うと、にこりともせずスルーされてしまいました(笑)。子ども達の心の中は読めません。本当にわかりません。だからこそ、見た目で判断することは厳禁です。(でも私はめっちゃ嬉しかったよ~)
★すやすやおやすみ(0才から)
石津ちひろ・文 酒井駒子・絵 福音館書店
表紙のぬいぐるみの耳をくわえて眠るあかちゃんの絵が最高に平和です。そうです。平和なだけではなく、乳幼児の成長において眠りはものすごく大事です。脳の発達に眠りの時間は欠かせません。だからこそこういう絵本はゆっくり読んでじっくり絵を見せながら読んでくださいね。
★どっきりかぞえうた ちょっぴりこわいぞ(3才から)
高木あきこ・歌 さいとうしのぶ・絵 リーブル
タイトルの通り、ちょっぴりだけ怖い。ちょっぴり怖い=楽しいという事です。三つ目、ひとだま、のっぺらぼう等が数え歌で登場します。読むというより歌ったほうが楽しいです。愛嬌溢れるおばけたちの顔と主人公の男の子の怖がる顔の両方を楽しんでくださいね。
★おばけのやだもん こわーいおばけやしき(4才から)
ひらのゆきこ・作 教育画劇
やだやだという子どもが大好きなおばけのやだもん。おばけやしきのおばけ達を「やだやだおばけ」にしようとしたせいで大変なことになってしまいます。ちょっとドジでお人好しなところが憎めない。子ども達の「イヤイヤ」に寄り添い「イヤイヤ」を楽しめる絵本です。
★ウィンクルさんとかもめ(5才から)
エリザベス・ローズ・文 ジェラルド・ローズ・絵 ふしみみさを・訳 岩波書店
友達はなく魚もとれない一人ぼっちの漁師ウィンクルさん。話し相手はいつもエサをあげているかもめだけ。ある日魚が海から姿を消してしまい大変なことになりますが…。ウィンクルさんに起こる奇跡とハッピーエンドに心があたたかくなるロングセラー絵本です。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)