皆さんのお正月の思い出はなんですか?
私が一番覚えているのは子どもの頃のことです。楽しい思い出ではなくどちらかと言うと嫌な思い出です。前日の大晦日からお節作りや買い物など両親の手伝いをさせられ、元日の朝はゆっくり寝ていたいのにたたき起こされ、お雑煮作りの手伝いをさせられます。明るく楽しい雰囲気なら楽しかったかもしれませんが、無口で怒りっぽい父親が主導権を握り、母と私は助手のような感じで今思えば職場みたいでした。
毎年お正月が憂鬱でした。それなのに今はその我が家ならではのお正月料理や手伝わされた嫌な思い出さえ「いい思い出」となって残っていま
す。家族が関わると様々な事が起こります。問題も起こります。でも関りが多ければ多いほど「いい思い出」も増えると思うのです。新しい年も親子でたくさん関わってくださいね。
★どこかな どこかな?(あかちゃんから)
今福理博・作 やすのなほ・絵 エンブックス
子ども発達にあわせて選ばれた106語の名詞が出てくる1歳からの指さし遊び絵本です。でも大切なことは「共同注意」だと後書きにも書かれています。そうです。一緒に指をさして「〇〇だね~」と言ってあげる存在が大事なのです。関りが言葉を育むのです。
★20ぴきのおしょうがつ(3才から)
たしろちさと・作 ひかりのくに
人間の家の床下に住むねずみの家族がお正月を迎えるお話です。しかも18匹兄弟の20匹家族。大掃除、餅つき、飾りつけ、お雑煮、凧あげ、カルタ遊びなど、お正月の暮らしがとても優しく描かれています。お正月っていいな、楽しいなと思って貰える絵本です。
★おせち(4才から)
内田有美・作 満留邦子・料理 三浦康子・監修 福音館書店
とても素敵なお節の絵本が出ました。お節料理にはみんなの願いが込められているのです。昆布巻きのこぶは喜ぶのこぶ。きんとん、きんかんはお金がいっぱいたまりますように。等、料理別にわかりやすく描かれています。実際料理した写真が美味しそうなだけではなく美しくて、新年を迎える喜びが湧いてきます。
★せかいのくにでおめでとう!(5才から)
野村たかあき・作 講談社
新しい年の初めの日、他の国の子ども達はどんなお正月を過ごしているのでしょうか?日本では初詣。でも外国では? アメリカ、ルーマニア、スペイン、ブラジルなどたくさんの国の1月1日が紹介されています。幼いころから絵本を通して多文化にふれてみてくださいね。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)