子どもの中には一人が好きな子どももいます。引っ込み思案、内弁慶、それもあるかもしれませんが詰まるところ、ただ単に一人でいるのが好きなのかもしれません。でも、大人が好きなのは、外に出てお友達と遊びまわる元気な子どもです。一人寂しそうに見える子どもに出会った時、その子が本当に寂しがっているのかどうか、ちょっと見守ってみてください。パッと見わかりにくいかもしれませんが、めちゃくちゃ楽しんでいるのかもしれません。私はよくぬいぐるみと話していましたが、大人から見たら「一人静かにぬいぐるみを見つめている寂しそうな子」と思われていたかもしれません。
★あかちゃんですよ はいどうぞ(乳児から)
うしろよしあき・文 鈴木智子・絵 アリス館
サル、ゾウ、キリン、カンガルー、みんなが順番にあかちゃんを「はいどうぞ」とバトンタッチしながら運びます。「あかちゃんですよ」という言葉が、あかちゃんの存在を特別なものにしています。そう、誕生は特別なんです!
そしてこんなふうに、あかちゃんはみんなに見守られて大きくなるのが理想なんです。それが当然の社会になりますように!
★よるがやってくる(3才から)
下田昌克・作 こぐま社
一人で寝る夜の怖さを見事に表現した絵本です!
今日から初めて一人で寝ることになったぼく。お父さんとお母さんが部屋から出て行ったとたん、電気が消えたとたん…。子どもの気持ちがとても分かりやすく絵で表現されていて、私まで絵本の世界に引き込まれ、読み終わった後今日の夜が少し怖くなりました(笑)
くまの変化もとても面白いです。
★みずたまり(3、4才から)
アデレイド・ホール・文 ロジャー・デュボアザン・絵 こみやゆう・訳 好学社
ある日めんどりが水たまりを覗き込み「大変!かわいいめんどりが水の中に落ちてるわ!」水にうつった自分の姿だと気付かずに大慌てで七面鳥を呼んできて…。どんどん大騒ぎになってしまいます。親子で楽しく読める絵本です。最後まで勘違いしたままなのにハッピーエンドです。
★なんでもない(4、5才から)
鈴木のりたけ・作 アリス館
「とんでもない」に続いて「なんでもない」が出ました。ラスは黒くてつまらない?のろまなカメはいや?一日中土の中にいるモグラはかわいそう? いえいえ、そんなことは「なんでもない」ことなんです。どうしてかと言うとね…。 マイナスに思えるような事が実はそうではないと思える、心が軽くなる一冊です。今こそいいかも!
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)