絵本だより

2021年12月『いっぽんばしこちょこちょ』『すーは〜』『へんてこたいそう』『まめうしくんとABC』

今月は身体を使って楽しめる絵本をご紹介させていただきます。
絵本は子ども達の想像力や言葉や聴く力などを育て豊かな心育てへとつながっていく道具(ツール)ですが、一方で親子(読み手と聴き手)のコミュニケーションを育んでくれるものでもあります。メール等での会話が増えている現在では、声を使ってのコミュニケーションがどんどん減っています。幼い子ども達には実際に声の言葉で(手話も含む)コミュニケーションをとることは今後の成長においてとても大切です。絵本を通して声を出したり身体を動かしたりしながら、遊び感覚で楽しんでください。


いっぽんばしこちょこちょ(乳児から)
 とよたかずひこ・作 世界文化社

いっぽんばしこちょこちょの触れ合い遊びは皆が知っているところですが、それとは違う作者のオリジナル版です。私は自分で拍子を付けてわらべうたのように読んでいます。「は〜しのう〜えで ごっつんこ」と歌うと、乳児さん達が私と同じように「ごっつんこ」を真似てくれます。


すーは〜(3才くらいから)
 umeco・作 学研

忙しい大人社会の影響とコロナ禍の影響でストレスを感じている子どもが増えているそうです。子ども達だけでなく大人も一緒にちょっと立ち止まって、ぶたさんやぞうさん達と深呼吸してみませんか?呼吸はとても大事です。こどもクリニックの院長が監修された現在に必要な絵本です。


へんてこたいそう(3,4才から)
 新井洋行・作 小峰書店

オリンピックの開会式で話題になったピクトグラム。いろんなマークがへんてこな体操をします。ぜひ一緒に身体を動かして体操してみてください。普段絶対にやらない格好をするのは面白いものです。思わず笑って心まで軽くなりますよ。


まめうしくんとABC(4,5才から)
 あきやまただし・作 PHP研究所

「ABC」と聞くだけで勉強の絵本だと思わないでくださいね。これはABCの言葉と一緒に身体も動かす遊び絵本です。B(びー)と言いながら、光線を出したり泣いたりします。Q(きゅー)と言って倒れたり、全身を使います。もしこの絵本でアルファベットを覚えてしまったらそれはラッキーなおまけです。


♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪

えほん館 はなだむつこ)