若かりし頃から早起きが苦手な私の朝は全てがバタバタのギリギリです。余裕を持って早起きしても結局はバタバタと出掛けることになってしまいます。「よし、これで準備OK!」と思った後に「今日ゴミの日やったー!」てな具合です。8時までに出すことになっていますが、8時までに出せたことがありません。ウイーン、ウイーンという音がして「ひゃー、もう来ゃはったー!」とあわててゴミ袋を手にぼさぼさ頭のスッピンで走ります。最初の頃は「はいはい〜」と受け取ってくれた収集の人も何回もとなると、動きだそうとする収集車に向かって走ってきた私に大声で一言。「自分で入れといて!」ドキドキしながら自分で放り込みました。「早起きは三文の徳」にはほど遠い人生です。。
★きえるあひる(2、3才から)
なつめよしかず・作 福音館書店
おかあさんの後ろについて池を泳ぐあひるのあかちゃんが一羽ずつ消えていくというホラーのような物語・・・と思いきや、とんでもありません。不安と安心をうまく描いた絵本です。ラストの全体を俯瞰した視点も素晴らしく、深い内容が見事に幼児向けになっています。
★どん・ぐりぞうのおはなし(3才から)
近藤薫美子・作 アリス館
ぐりぞうは口の長いゾウムシです。ある日ぐりぞうは看板をかけました。「なんでもやはじめました」ところが、とんでもない事が次から次へと起こります。とうとう、ぐりぞうは…。
思わず笑ってしまうお話をシンプルに楽しんでください。クヌギシギゾウムシが主人公の絵本はこれしかない程めずらしいです。皆に知られていない虫にスポットを当てているところがとても良いと思います。
★ごちそうたべにきてください(3、4才から)
茂市久美子・文 しもかわらゆみ・絵 講談社
ごちそうするのが大好きなうさぎは、秋になるとクルミやドングリを集めます。そして、手紙を書くのです。「ごちそう たべに きてください」すると…。
ほんとうに優しがいっぱい詰まった絵本です。絵も物語にピッタリです。優しい気持ちを持ちましょうという視点からではなく、このうさぎの様に優しくなりたいと思う子ども達の気持ちを大切にしてくださいね。
★ぽんぽん山の月(4、5才から)
あまんきみこ・文 渡辺洋二・絵 文研出版
子うさぎたちは母うさぎが猟師にうたれたことを知りません。お腹をすかせて母うさぎの帰りを待ち続けています。そんな子うさぎたちを見ていたやまんばは…。切ないけれど心があたたまる秋の山でのお話です。やまんばは怖いイメージがありますが、こんなに優しいやまんばもいるのですね。一言で優しいと言ってもいろんな優しさがあることを改めて感じます。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)