以前お店の入り口に置いていた傘立ての中に立てておいた傘が無くなったことがありました。お気に入りの傘だったのでショックでした。ところが数日後、傘立てに傘が戻っていました。お気に入りの傘が戻ってきたことよりも、傘を返してくれた見ず知らずの人の気持ちが何だかとても嬉しく感じました。「借りてはったんやぁ」と思うとちょっと笑えてきます。どんな人が借りていったんだろう…いや、もしかしたら人ではなくて…なんて、考えだすと想像がどんどん広がります。きっと物語の扉って、日常のいろんなところにあるのでしょう。子ども達にはたくさんの扉を見つけて欲しいと思います。
★しましまぐるぐるめくってぱ!(あかちゃんから)
かしわらあきお・絵 学研
あかちゃんに大人気シリーズ『しましまぐるぐる』のめくり仕掛け絵本です。繰り返しで、音言葉(オノマトペ)が効果的に使われており、リズミカルに読めるというあかちゃん絵本に大切な3つの要素が含まれています。子どもの目線を見ながら楽しく読んでくださいね。
★でんでんでんしゃ(3才から)
林木林・文 ひがしちから・絵 ひさかたチャイルド
「お急ぎでない方は、どうぞご乗車くださーい」というゆっくりのんびり電車です。バッタやダンゴムシやアリ達を乗せていったいどこへ行くのかな? 雨だからこそ見せる景色があることに気付かせてくれる、小さな生きもの視点で描かれた絵本です。
★かえるのかさやさん(3,4才から)
戸田和代・文 よしおかひろこ・絵 岩崎書店
かえるのかさやさんは雨の日にお店にかさを並べますが、全然売れません。みんなが喜ぶかさ作りに挑戦していると、ハリネズミが破けたかさをいっぱい持ってきました…。かさに当たる雨の音を楽しみたくなる絵本です。破れたかさも素敵なんですよ。
★あめかっぱ(4、5才から)
むらかみさおり・作 偕成社
雨の日、お母さんは「かっぱとお留守番しててね」と言って出かけていきました。怖がるなおちゃんに「今日はピクニックびよりですよ」とかっぱが言います。「雨なのに?」「雨だから。」 かっぱが案内してくれたのは、雨の日にしか行けないとっても素敵な秘密の場所でした。隅々まで精密に描かれた絵も美しい絵本です。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)