少し前のテレビ番組で「ミステリと言う勿れ」というのがありました。その第一回の放送で、主人公が警察での事情聴取の時「友達や彼女が(家に)遊びに来ることは?」というような質問をされ、「友達も彼女もいません」と普通に答えると、二人の刑事が驚いて息を吸いながらのけぞります。私はその直後の主人公のセリフに心をつかまれてしまいました。
『何か問題でも?快適に生きてますけど』
原作を読んでいないので詳しいことは分かりませんが、この言葉に私は一瞬で解放されたような気持ちになりました。幼い時から友達は多いほうが良いと教え込まれ多くの友達を作りましたが、いつからか友達に合わせて生きることに疲れ、もう友達は少なくてもいいやと思うようになっていました。
『自分が快適に生きる』それでいいんや!と今は心底すっきりしています。
★じゅうじゅうじゅう(あかちゃんから)
あずみ虫・作 福音館書店
「じゅうじゅうじゅう」という音で何を想像しますか?卵にソーセージ、そしてニンジンが順番にフライパンで焼かれていきます。皆そのままの形で焼かれていきますが、最後のページではとろりとした液体が登場します。焼かれることで変化するものを最後に持ってきたところがナイスです。
★ずんずんばたばたおるすばん(2、3才から)
ねじめ正一・文 降矢なな・絵 福音館書店
おかあさんが買い物に出かけたとたん、天井から降りてくるこザル、おしいれにはナマケモノ、ベランダにはリスとモグラが・・・。家の中は大賑わい。幼い子どもたちの想像力が膨らむとっても楽しいおるすばん絵本です。
★おんなじだあれ?(3、4才から)
しもかわらゆみ・作 あかね書房
穴から見える可愛い動物たちの当てっこ絵本です。最初はお手てで次は目、そして耳。私は当てっこに外れてばかりです。絵本の中に繰り返される「おなじだね」という言葉は共感と安心感を与えてくれます。すぐに答えを見ようとせず、親子で十分に会話をしながら読んでくださいね。
★妖怪横丁 大運動会(4、5才から)
広瀬克也・作 絵本館
子ども達に人気のシリーズ最新刊は運動会がテーマです。選手宣誓のあと、妖怪たちが様々な競技で盛り上がります。ミイラおとこ、ひとつめこぞう、からすてんぐ等々たくさんの妖怪が登場します。こういう絵本は何も考えず好きなように思いっきり楽しんでくださいね。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)