絵本だより

2024年05月『たべたいな』『まよなかのかいじゅう』『よいこはもうねるじかん』『どーん、じゃんけんぽん!』

私の母は本嫌いでした。本人によると嫌いではなく「本読んだら頭が痛なるねん」でした。根が素直な母は、私がすすめた本を「ほな、読むわ!」とすぐに読んでくれるのですが、3分程で「あかん。ねむたなってきた。」と、うつらうつら。。その後はすすめた本の存在すら無かったことになってしまいます。私が本好きになったのは、父と小学校の先生のおかげです。今、私は思います。絵本を読んでもらおうがもらうまいが母は母。私の母にかわりありません。『読まないといけない!』から離れて、ただ楽しんでください。


★たべたいな(あかちゃんから)
 みやまつともみ・作 福音館書店

あかちゃんの絵本に食べ物が多いのは食べることが大事だからです。幸せな人生をおくる上で最も大切な欲は食欲と睡眠欲。そして愛し愛されること。「たべたいな」と思える気持ちを絵本で育ててください。この絵本にはバラエティに富んだ食べ物が登場しています。


★まよなかのかいじゅう(3才から)
 阿部結・作 徳間書店

真夜中にものすごい音がして目が覚めたれいちゃん。隣に寝ているあやちゃんを起こして、音の正体を確かめようと暗い階段を上がって2階へ上がり部屋の扉を開けると…。すごい音の正体は?子どもにとっては日常の全てが冒険だということを知ってくださいね。


★よいこはもうねるじかん(4才から)
 高畠じゅん子・文 高畠純・絵 BL出版

「わたしも おふとんにいれて!」次々にやってきたのは?影を見ながらやってきたのが誰かを想像しながら会話を楽しめる絵本です。眠りたいのは生き物だけではないというところが、全ての物を大切に思う気持ちに繋がると思います。最後にはおふとんが…。


★どーん、じゃんけんぽん!(5才から)
 ひがしちから・作 世界文化社

よーいどん!で陣地からスタートした、かんちゃん。ゆいちゃんに出会うまで丸太の上を走ります。ところが向こうからやってきたのは、ゆいちゃんではなく見知らぬキツネ。二人のどんじゃんけんが始まります。遊びは大事です。想像力を育みます。大人は遊びと学びを分けますが、子どもにとっては、いえ本当は、遊びこそが学びなのです。


♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
えほん館 はなだむつこ)