先日ある大学で講義をさせてもらいました。その後一人の学生さんからの感想に、私が発した言葉『今しかできないことを大切にしてください』が好きではないと書かれていました。
決して私への批判ではなく、その理由がちゃんと書かれていました。理由はさておき、それがきっかけで私自身が言葉について改めて考える機会をもらいました。
この世の中に「誰も傷つけない言葉」なんて無いんだなと改めて実感しました。「愛」という言葉でさえも聞く人の人生経験や現在の状況によっては不快な言葉、絶望させられる言葉になるかもしれません。言葉を選ぶことは大切ですが、言葉を発する人がどんな気持ちで発するかがやはり重要だと思いました。自分の目の前の人を信頼し、誠実な気持ちで言葉を発していこうと思います。
★たまごがあるよ(1才から)
風木一人・作 たかしまてつを・絵 KADOKAWA
たまごを「とんとん」たたいてみよう。たまごの数が増えて、カラフルなたまごが登場して最後には長ーいたまごが…。子どもが参加出来て一緒に遊びながら読める絵本です。数年前からコミュニケーションを取るように作られた絵本が増えてきましたが、この絵本もそうです。
★いろいろかえる(3才から)
きくちちき・作 偕成社
なんてダイナミックで美しいカエルたち!緑のカエルは食べるのが好き、黄色のカエルは跳ねるのが好き、桃色のカエルは踊るのが好き。いろいろなカエルがいろいろな星の下で眠るラストも素敵です。この世界は「いろいろ」で出来ているということが喜びと共に感じられます。
★ハートのはっぱ かたばみ(4才から)
多田多恵子・文 広野多珂子・絵 福音館書店
私たちのすぐ近くにある小さな草かたばみ。水で洗って噛んでみたらすっぱい味がします。酸が入っているからです。だからかたばみの茎や葉っぱをぐじゅぐじゅに丸めて10円玉をこすってみると…!
身近な草が感動を与えてくれます。ぜひ実際に子ども達と試してください。
★はじめてのからだえほん(5才から)
山田真・監修 てづかあけみ・絵 村田弘子・文
パイインターナショナル
からだのふしぎを楽しく学べる絵本です。でも覚えさせようとか理解させようとせず、絵を見ながら会話をしながら読んであげてください。そしてからだの凄さをしっかり感じてもらえれば、自分のからだを大切にしようと思う気持ちが生まれます。それが人生を大切にすることにも繋がります。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)