4月。新しい年度の始まりです。新しい環境、新しいお友達。いろんな新しいに出会います。そんな中で大切にしてもらいたいのは『自分』です。人と比べて自分はおかしいと、子ども達には思ってほしくありません。自分と同じ人などこの世にはいないのですから、まずは私たち大人がそのことを忘れず子ども達を見守りたいものです。
今月は『子ども達に自分を大切にできるようになってほしい』という願いを込めて絵本を選ばせていただきました。みんなが笑顔で過ごせる一年となりますように。
★どうぶつはいはい(1才から)
たなかしん・作 金の星社
あかちゃんがいろんな生き物にまたがって、はいはいレースが始まります。誰が一番早いかな?でもね、「何番だっていいんだよ はいはい上手 うれしいね」というラストが素敵です。意味が理解できる前から意味のある絵本に出会っておくことも大切だと思います。
★こぶたのまーち(3才から)
むらやまけいこ・文 ほりうちせいいち・絵 福音館書店
こぶたのるーは毎日ラッパの稽古をしていますが、父さんみたいにうまく吹けないので嫌でたまりません。ある日、父さんのラッパが鳴らなくなればいいと思ってラッパにもぐりこみましたが…。苦手なことがあっても大丈夫だと子どもを励ますロングセラー物語です。
★ひみつのたからもの(4才から)
豊福まきこ・作 BL出版
「ネコなのに魚が食べたくないなんて変なやつだなぁ」と思われる主人公のネコ。自分の気持ちを誰にも話せなかったネコは同じ気持ちを抱えたネコに出会えます。そして…。自分をわかってもらえる存在の大切さと、わかってもらえる喜びが伝わる絵本です。
★キミのからだはキミのもの(5才から)
ルシア・セラーノ・作 宇野和美・訳 シオリーヌ・監修 ポプラ社
キミのからだはキミのもの。触っていいか決めるのはキミだ。嫌な時はいつでも「いやだ」と言っていい。子どもを性暴力から守るために作られた絵本です。それぞれのタイミングでその子に合わせて使ってもらいたいと思います。身体を持つことの素晴らしさも一緒に伝えてくださいね。それが大事です。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)