先日今年度の大学の授業が終わりました。3年振りの対面授業だったせいか、いつも以上に終わるのが寂しく感じられました。最後の試験の後、一人の男子学生が「この授業を取って良かったです。」と声を掛けてくれました。久しぶりに母親と話をしたというのです。
普段はあまり話すことも無くなっていたけれど、『絵本』が話題となりよく話をするようになったと。昔読んでもらっていた絵本やその頃の様子など、いろいろ話が出来るようになった、それが嬉しかったと話してくれました。私もとてもとても嬉しかったです。
子ども時代の絵本体験はその時の親子の喜びだけでなく、時を経てまた再び親子の絆を確認させてくれる素晴らしいものである事を、改めて実感することが出来ました。
★にらめっこだいこん(1才から)
わびみよ・作 ひかりのくに
なんというインパクト。なんという強面の顔。この強面だいこんが通るものみんなににらめっこの勝負を挑みます。だいこんの変顔も強烈ですが、笑うと意外に可愛く見えてしまいます。何よりもこの絵本のパワーはそのまま子ども達のパワーなのです。
★ひ・る・ご・は・ん!(3才から)
武田美穂・作 ほるぷ出版
日曜日の昼ご飯はナポリタンスパゲッティ。まずはお鍋にたっぷりお湯を沸かしてスパゲッティをパラり。段々とナポリタンが出来ていきます。出来上がった料理を美味しく食べるだけではなく、料理の過程を知る事は作る人への尊敬の気持ちを育てる事にも繋がります。
★かえりみち(3、4才から)
ブリッタ・テッケントラップ・作 木坂涼・訳 ひさかたチャイルド
家に帰る途中、小さなハリネズミには見たいものがいっぱい。その度に「ちょっと待って」と大きなハリネズミに言うのです。急かすことなく小さなハリネズミのそばに寄り添い続ける大きなハリネズミ。
こんな寄り添い方が出来たら、してもらえたらと考えると心が温かくなってきます。立ち止まるからこそ見えるものを大切にしたいですね。
★くみたて(4、5才から)
田中達也・作 福音館書店
国内外で活躍するミニチュア写真家・見立て作家、田中さんによる初めての絵本です。洗濯バサミがブランコに、歯ブラシが街頭に、眼鏡がプールに!
見立て力にあっぱれです。子ども達の想像力を育み遊びの幅が広がります。大人も見立て力を育みましょう。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)