絵本だより

2023年11月『のりものべんとう』『おふろおじゃまします』『ちいさなふるいじどうしゃ』『おすしがふくをかいにきた』

『ぼく、だんごむし』(福音館書店)というおすすめの絵本を紹介する時いつも「だんごむしクイズ」をしています。クイズの1つに「だんごむしは名前に‘虫‘とついているのに昆虫ではありません。ではいったい何の仲間でしょう?」というクイズを出しでいます。皆さんは答えをご存知ですか?

答えはエビやカニの仲間《甲殻類》です。私はこの絵本を読むまでそれを知りませんでした。エビとカニは私の大好物です。ということは、食べたら美味しいのか???誰か食べてみてください。ふざけたことを言いながら紹介し続けてきましたが、ついに一人の大学生が「食べてみました!」と。恐れを知らぬ好奇心!その味は…。


★のりものべんとう(あかちゃんから)
 八木佳奈・料理 キッチンミノル・写真 白泉社

乗り物の特徴を、シンプルだけどうまく表現している写真絵本です。実際に食べられるお弁当がつくられています。見ているだけでワクワクするし、とっても美味しそうです。『食べ物は目でも食べる』というのは本当ですね。子ども達には食べることを好きになって欲しいです。


★おふろおじゃまします(3才から)
 たしろちさと・作 文溪堂

「おふろおじゃまします」と言ってよその家のお風呂に入れてもらうという、何とも楽しいお話です。それぞれにお風呂の形も違っていて納得します。人と人を繋いでいくみんなのお風呂。あなたは誰のお風呂に入れてもらいたいですか?私はカワウソです。


★ちいさなふるいじどうしゃ(4才から)
 マリー・ホール・エッツ・作 たなべいすず・訳 冨山房

わがままで横暴な小さな古い自動車がとんでもない騒動を巻き起こします。ちょっと過激で驚くような結末で、「こんな横暴なことをしていたらこういう事になりますよ」という教訓的な話のように思えますが、作者はただ当然の結果として描いているように思います。37年間も読み継がれている絵本です。


★おすしがふくをかいにきた(5才から)
 田中達也・作 白泉社

お寿司のネタが服!?アイスが帽子!?パンが車!?
この発想が凄すぎます!ミニチュアで作られた『見立て』の世界に思わずハマりこんでしまいそう。ページをめくるワクワク感もたまりません。細かい部分の工夫までじっくり絵を読んでくださいね。


♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
えほん館 はなだむつこ)