絵本だより

2023年05月『はだかんぼう』『ボボンバ ボンボン』『ふしぎなひきだし』『ヨルとよる』

コロナが落ち着いてきて3年ぶりに絵本仲間たちと大きなイベントを開催しました。
 戦争の事もあり私たちの活動の原点、「もっと平和な世の中になるように絵本を通して私たちに出来る事をやろう」という所に立ち返る事が決まり、そのスタートとして行った『長谷川義史さん絵本ライブ』以来10年ぶりに再び長谷川さんに来ていただきました。
 会場は満席。笑いあり涙ありの絵本ライブに皆さん大満足。あっという間の90分でした。私が長谷川さんに出会ったのは20年前のデビューされて間もない頃。お店まで来てくださったことを懐かしく思い出します。長谷川さんはそんな昔のことを今でも覚えていると言ってくださり、小さな専門店を大事にしてくださいます。そんな長谷川さんに感動して涙がこぼれました。他人への感謝の気持ち、私も忘れてはいけません。


★はだかんぼう(1才から)
 林木林・文 おおでゆかこ・絵 教育画劇

人間は服を着ているのが当たり前ですが、生き物はみんな同じ「はだかんぼう」。生まれた時は「はだかんぼう」。子ども達には自分の身体を好きになってもらいたいと思います。それが身体を大事にするスタートだと思います。そんな気持ちで読んでもらいたい絵本です。


★ボボンバ ボンボン(2、3才から)
 高畠純・作 光村教育図書

かば何もしません。動きません。3つ数えたら動きます。1,2,3。みんな何もしないくせに3つ数えたら動くのです。でもワニは…一緒に身体を動かしながら読んでも楽しめますが、深い事は考えず単純に遊ぶような気持ちで読んでくださいね。


★ふしぎなひきだし(3、4才から)
 苅谷澄子・文 つがねちかこ・絵 金の星社

おばあちゃんが子どもの時に使っていた古いタンス。子ども達が引き出しを開けると中には階段が続いています。3人の子ども達が階段を降りていくと向こうが少しずつ明るくなってきて…。3つあるの引き出しの先にはそれぞれ別の世界が広がっているというワクワクするようなファンタジーです。


★ヨルとよる(4、5才から)
 あさのますみ・文 よしむらめぐ・絵 教育画劇

外に出たことがない黒猫のヨルと家で暮らしたことがない街のネズミ。ネズミに連れられて初めてヨルは本当の夜を体験することになりました。幼い子ども達にとって夜は神秘の世界です。そんな夜の特別な冒険物語です。いろんな夜の顔を味わってください。


♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
えほん館 はなだむつこ)