乳児さんに絵本を読むにはどうしたらいいでしょうか?という質問をよく受けます。ちゃんと聞いてくれないとか、すぐに舐めるとか、やたらページをめくりたがるとか。それらは全てOKです。普通です。健全な成長過程です。
私は以前から子育て支援の関係で乳児親子さんに講演する機会が多いのですが、聞かせようとはせず一緒に絵本で遊ぶ感覚で読んでいます。途中で歩きまわって良し、指を差しに来て良し、私に絡みついて良し。読んでいる途中で私から絵本を取っていく子もいますが、「いいで。まだあるし。」と真顔で言って、別の絵本を読み始めます。皆さん、笑ってくださいます。一気に場がなごみます。そうです。真面目に真剣に読まなくても大丈夫なんです。始めは「絵本で遊ぶ」という感覚で「何でも有り」で楽しんでくださいね。
★はみがきれっしゃとしゅっしゅっぽー(あかちゃんから)
くぼまちこ・作 アリス館
人気絵本がボードブックのミニ絵本になりました。今回はめくり仕掛けもあって楽しく歯磨き出来るように工夫されています。とは言え、外から見えない口の中のことを教えるのって難しいですよね。まずは楽しさをきっかけにやる気を引き出してもらってください。
★おふろおじゃまします(3才から)
たしろちさと・作 文溪堂
かばちゃんとたろちゃんが、桶とタオルと石鹸を持って電車に乗ってみんなのお風呂に順番に入りに行きます。最初はうさぎちゃんのお風呂です。泡がぷくぷくで気持ちよさそう。ブタやワニ、サル。それぞれのお風呂がとっても楽しい絵本です。どれが好きかな?
★ゆきのもりのおくりもの(4才から)
リンデ・ファース・作 岩波書店
クリスマスイブ。お父さんが仕事で一人ぼっちのソフィーは町へと出かけて行きます。トナカイに森へ連れて行ってもらい、そこで元気のないモミの木を見つけました。ソフィーは素敵な事を思いついて…とっても美しい絵本です。楽しいクリスマスに、こんな絵本と共に過ごす時間も素敵だと思います。
★えほんよんでどこへいきたい?(5才から)
服部千春・文 こがしわかおり・絵 岩崎書店
モモはお母さんのおひざで絵本を読んでもらうのが大好きです。いろんな世界に行けるし、どんな人にでもなれるのです。絵本を通してモモが旅する喜びとお姉ちゃんになる喜び、そしてモモの成長がうまく描かれた絵本です。でもそこには両親の優しさがあるのです。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)