今から16年前の2005年にベストセラーになった『生協の白石さん』(講談社)という本があります。
大学生協に務める白石昌則さんが、生協への要望を書いてもらうカードに毎日手書きで回答し、店内の掲示板に張り出していたものが話題となり本まで出版されたのです。最近新聞に白井さんの記事を見つけ懐かしさと共に思い出していました。白石さんの名回答が話題を呼んだのです。
例えば「愛は売っていないのですか?」という質問には「どうやら、愛は非売品のようです。」真面目なのだけどつい笑ってしまう、機知に富んだ回答の数々。著書は品切れになっていて今は手に入りませんが、メールでの短文会話が増えた今だからこそ、改めて言葉のチョイスを見直してみたいものだと思います。
★ばけばけはっぱ(乳児から)
藤本ともひこ・作 ハッピーオウル社
いろんな色や形の葉っぱ。葉っぱの中に誰かがいるよ。さあ、誰かな〜?
ふーって葉っぱを吹いてみて!ふーっ!すると…。
ふーっという動作と一緒に楽しめる絵本です。すべて実物の葉っぱやコケや木の実で作られた写真絵本ですが、絵とはちがった不思議なリアル感というか命を感じます。
★こぶたのメアリとあたらしいおともだち(3才から)
どうなつみ・作 教育画劇
こぶたのメアリはドーナツと楽しいことが大好きです。メアリが洗濯物を干しているとフワフワと白いものがとんできました。いったい何かな?
新しいお友達のためにみんなで力を合わせる、やさしさにあふれた絵本です。こんふうに当たり前のように他人と力を合わせられる人になりたいです。
★おさるちゃんのおしごと(4才から)
樋勝朋巳・作 小学館
整骨院で働いているおさるちゃんは月に一度、山へ帰って山の仲間をマッサージしてあげます。夢を持って勉強しながら働くおさるちゃんの姿に、本来の働くことの喜びが感じられます。みんなに喜んでもらえるというのも本当に嬉しいことですね。お話をじっくり味わってください。
★かえるのごほうび(5才から)
木島始・作 梶山俊夫・レイアウト 福音館書店
世界一有名な日本の絵巻「鳥獣戯画」を組み立て直して作られた絵本です。「これほど古い、これほど素晴らしい絵を、子ども達がいつもしげしげと見られるところに置けないものか」という作者の願いが詰まっています。幼い頃から自然と本物に出会う事は子ども達の感性を育てます。うんちく抜きで普通に読んでもらえればと思います。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)