絵本を読んでもらった時の子ども達の反応について書きたいと思います。読み手の大人は笑うとか泣くなどの限られたものだけを反応と思ってしまいがちですが、もっと様々なものがあります。「ただじっと見る。身体を動かす。手を出す。声を出す。奇声を上げる。喋る。意味不明な事を言う。笑う。泣く。等々…」全て反応です。特にあかちゃんは目を反らさずにじっと見ることが多いです。幼児さんになると絵本と関係のない話をすることもしばしば。全てOKです。なぜならそれは心が動いている証拠だからです。否定せずに「そうなんやね」と全て受け止めてあげてくださいね。
★ぱっかーん!(あかちゃんから)
砂糖ゆき・作 エンブックス
離乳食後期からおすすめの絵本です。たまねぎ、トマト、レタスなどがページをめくると真っ二つにぱっかーん! 包丁も描かれていますが、あたたかなタッチで描かれているので怖さを感じることなく楽しめます。抑揚をつけて楽しく読んでくださいね。
★せいろサウナ ぽかぽかや(3才から)
たにむらのりあき・作 福音館書店
ゆげがもくもく出てきたら「ぽかぽかや」の開店です。最初のお客様はにくまんさん。しばらくするとふっくら膨らんできましたよ。次に来たのはシュウマイさん。続いてぎょうざさん達にショウロンポウさん達が。食べ物たちがおいしく‘ととのう‘ホカホカ絵本です。
★まじょのメルとひかるスープ(4才から)
たなか鮎子・作 小学館
魔法は得意じゃないけど生き物の声を聞くのが上手な魔女のメルはお祭りの夜に元気のない男の子に出会います。男の子を元気づけようと魔法を使いますが大失敗。でもそのおかげで不思議な世界へ行くことができました…心があたたまる優しいお話です。
★カメレオンたんていドロン としょかんどろぼう(5才から)
苅田澄子・文 伊藤夏紀・絵 あかね書房
本が好きなカメレオンのドロンは、図書館員のハムスターから本が盗まれていることを聞き、犯人を捕まえて欲しいと頼まれます。ドロンを探したり暗号を解読したりする遊びのページもある楽しい絵本です。犯人が本を盗んだ理由もちょっと素敵で、ハッピーエンドでした。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)