本を読んでいたら突然子ども時代の記憶がよみがえってきました。私は父に異議申し立てをする時、自分の想いを伝える時、なぜか言葉よりも先に泣いてしまっていたのです。父が言ったことに対して自分はそういうつもりでやったのではないという時は、涙ばかりが流れて、喋ろうとするとしゃくり上げてしまい喋れないのです。父は「泣かんでもええやろ」といつも普通に言っていました。そうなんです。叱られているのではない事は分かっているのに、自分の言いたい事が言えなかったのです。 子どもの言葉はちゃんと受け止めたいと思いますが、それが全てではないと改めて思いました。
★わたりましょ(あかちゃんから)
北村人・作 こぐま社
アヒル、パンダ、カメ…動物たちが左右を見渡し次々と横断舗歩道をわたります。みんなどこへ行くのかな? あたたかみのあるクレヨン画で、動きの楽しさやおでかけの嬉しさが表現されています。歩きはじめる年ごろの子ども達に特におすすめです。
★みんなのいちにち(3才から)
たけうちちひろ・作 アリス館
朝6時。お散歩に行く人、まだ寝ている人、みんなの一日はそれぞれです。パン屋さん、とこやさん、絵描きのおねえさん等、それぞれの1日が翌日の朝5時まで描かれています。たくさん描きこまれた絵がとっても魅力的です。時間の経過が分からない子どもにも気にせず読んでくださいね。
★くらべるえほん いきもの(4才から)
ちかつたけお・作 学研
思わず見とれてしまう、まるで写真のような緻密な絵で生き物たちが描かれています。2つの似ている生き物をよーく比べて見てみると、必ず違いが見つかります。正解は1つではありません。じっくり観察してください。それが一番大切です。
★ながい ながい おうさまのはなのはなし(5才から)
しまだかほ・作 学研
ゾウの王様の鼻は長ーくて、どれ程長いのか、先はどうなっているのか誰の知りません。王様も知らないのです。そこでじいやが鼻の先を調べる旅に出かける事になりました…。たくさん描きこまれた絵を読みながらゆっくり楽しんでください。鼻がいろいろ役に立っているところが素敵です。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)