絵本だより

2021年07月『ぴぽん』『チーターじまんのてんてんは』『もりの100かいだてのいえ』『ニマとおにばば』

皆さんはストレスをどうやって解消しておられますか?
仕事と子育ての両方を抱える人を対象にした調査では、子育てを「楽しくない」と感じる人の79.3%が子育てをしながら働くことを負担に感じているという結果が出ています。毎日がいっぱいいっぱいでパンク寸前の日々を送っておられる人は結構多いのです。全く時間に余裕がないのに子どもに絵本を読んであげてというのは、余計に追い詰めているように思われるかもしれませんが、ところがどっこい!
子どもに絵本を読む事は親の子育てストレスを減らすという調査結果も出ているのです。1分でもOK。途中でやめてもOK。気楽にやってくださいね。


ぴぽん(乳児から)
内田麟太郎・作 すずき出版

音ことばの絵本は乳児さんにとてもおススメですが、またこんな新しい絵本が出ました。音ことばに合わせて顔が出来ていくのです。誰の顔かはお楽しみ。言葉は「音」です。その言葉の出発点を十分に楽しんでもらいたいと思います。意味を考える必要はありません。声に出して音を楽しんでください。


チーターじまんのてんてんは(3才から)
みやけゆま・作 BL出版

チーターの身体には黒いテンテンがいっぱいあって、テンテンはチーターの自慢でした。ある寒い日に冷たい風がぴゅーと吹いてチーターが「ハークション!」。そのとたん自慢のテンテンが身体から飛び出して行ったのです!
飛び出したテンテンがシマウマに付いちゃったからさあ大変。チーターはどうなってしまうのでしょう…。現役保育士のデビュー作です。


もりの100かいだてのいえ(3才から)
いわいとしお・作 偕成社

100かいだてのいえシリーズ第5弾。今回の主人公はオトちゃん。舞台は森。クライマックスは森の…です。期待を裏切らないガッツリ描かれた100階だては絵を読む楽しさにあふれていおり、作者自身が楽しみながら描いていることが伝わってきます。子ども達の好奇心を湧きたてる絵本ですが、入り込めない子どもには言葉で導いてあげてくださいね。


ニマとおにばば(4、5才から)
ピエール・ベルトラン・文 チェン・ジャンホン・絵 平岡敦・訳 徳間書店

昔、ヒマラヤの山に小さなお寺がありニマという男の子が修行をしていました。お寺の大切な井戸が枯れてしまい、水をくむために遠くの泉へ一人出かけたニマ。泉のあたりには旅人を襲うおにばばが…。迫力のある絵がおにばばの恐ろしさを際立てています。日本のやまんば伝説が頭をよぎりではないと思える、心が軽くなる一冊です。今こそいいかも!


♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
えほん館 はなだむつこ)