絵本だより

2023年12月『そらまめくんのおやすみなさい』『おもちおばけ』『ひみつのラーメンやさん』『クリスマスマーケット』

ちょっと前にすごいヒョウが降って、家のガレージの屋根とベランダの屋根にいくつもの穴が空きました。人生初の体験です。徒歩で出掛けていた私は、知らない会社のガレージに避難しましたが、すでにおばあちゃんがおられました。その後すぐに若者が飛び込んできました。雷も鳴っていましたが見知らぬ三人で励まし合いながら30分程過ごしました。そして一瞬、ヒョウが弱まった時、若者が「今や!」と言いました。その瞬間三人が同時に飛び出しました。三人の気持ちが一つになったのがわかりました。私は「お気を付けて!」と叫んでいました。絵本の物語のような体験でした。


★そらまめくんのおやすみなさい(あかちゃんから)
 なかやみわ・作 小学館

夜になりました。いろんな豆がそれぞれに合ったベッドで眠りにつきます。あたたかい緑色と白い余白をうまく使って、眠りの時間が幸せな時間であることを表現しています。眠りの時間は幼い子どもたちの脳を育てる大切な時間です。寒い冬はぐっすり眠ってくださいね。


★おもちおばけ(3才から)
 ささきようこ・作 ポプラ社

おもちが大好きなくまくん家族がみんなでおもちを焼いていると、たくさんのおもちがくっついて大きなおもちおばけになってしまいました。逃げ出すおもち、追いかけるくまくん達。みんなはおもちを食べられるかな!? これからの季節にぴったりの楽しい絵本です。


★ひみつのラーメンやさん(3、4才から)
 黒岩まゆ・作 KADOKAWA

町で人気のラーメンやさんには、あっと驚く秘密が隠されていました。お店の秘密を知ってしまったてんちゃんは無事にママのところに帰れるのでしょうか・・・。迫力のある絵と躍動感が、子ども達を別世界に連れて行ってくれます。この絵本で笑った後にはぜひ熱々のラーメンを食べて絵本体験と実体験を結び付けてください。


★クリスマスマーケット(5才から)
 降矢なな・作 福音館書店

子犬のクロとなーちゃんの、クリスマスにピッタリの心温まるお話です。日本ではあまり馴染みのない『クリスマスマーケット』の風景が舞台なので外国の文化にも親しめます。今の子ども達が大人になる頃には一段と国際化社会となるので絵本で意識を広げて欲しいと思います。


♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
えほん館 はなだむつこ)