新しい場所に店舗を移して再スタートを切ってから1か月が過ぎました。
最近の特徴の一つが大人のお客様が多いということです。自分のために絵本を買われる方が増えています。「絵本=子どもの本」という考えが変わってきているのを感じます。
とは言え、子育て真っ最中の方は自分のために絵本を買うよりも先ずは子ども優先です。だからこそ「子ども向け」とされている絵本でもその中に大人に向けての大切なメッセージが含まれていることに気付いて欲しいと思うのです。
ウサギやクマが喋る姿だけを捉えないで欲しいと思うのです。子どもと絵本を読んでいても「幼稚な本」だと思わずに、大人の目線で素直に見てもらえたら、年齢に関係なく人として大切な何かを見せてくれるはずです。そして読み手の大人をも励ましてくれていることに気付けます。
★あめふりさんぽ(2才から)
えがしらゆみこ・作 講談社
雨さんが「とんとんとん」って呼んでるから、お気に入りの傘持って長靴はいてカッパ着て行ってきまーす!カタツムリや紫陽花や、命あるものに自分のお気に入りを差し出す子どもの姿が胸にしみます。美しい絵と無駄のない言葉で描かれた素敵な絵本です。
★あめふりのおおさわぎ(3才から)
デイビッド・シャノン・作 小川仁央・訳 評論社
土曜の朝雨が降り出してニワトリたちが「コッコ、コッコ」と鳴いたことが始まりで、イライラが伝染して町中が大騒ぎの大騒動に!こんな事態どうやったら収まるの?と思ったら…。ユーモアたっぷりに日常を描いた絵本です。なぜか気持ちが軽くなりました。
★はやくしなさい!(4才から)
中川ひろたか・文 村上康成・絵 金の星社
「早く顔を洗って!」「早く着替えて!」「早くしなさい!」ママはどうして早く早くばかり言うの?それはね…。早くしないとゆみこ先生がデートに遅れて可哀そうだから、なんですよ。どうしてそんなことになるのか?世の中の全ては繋がり関係し合っていることを見事に描いた絵本です。
★キリンのなやみごと(5才から)
ジョリ・ジョン・文 レイン・スミス・絵 岡野佳・訳 化学同人
キリンの悩み事って何だと思いますか?それはね、首!長すぎて細すぎて曲がりすぎて間抜けすぎて、ぶちぶちしすぎてくねくねしすぎて上に行きすぎて目立ちすぎだから。こんなに嫌な首を持ったキリンがそれを初めて自慢に思えるまでの物語です。
♪絵本を真ん中に、親子の絆を育みましょう♪
(えほん館 はなだむつこ)